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池田理代子先生

愛蔵版「ベルサイユのばら」全2巻

まだパソコンでの作成ではなく、手書きデザイン時代の作品です、大人の方にもと言うコンセプトで、マンガの表紙と言うより、シックなデザインを求められて作成(タイトル文字も)。第1巻のオスカルの背景「ベルサイユ宮殿鏡の間」の写真には観光する人が映っていて……、いまならPC処理でなんとでもできますが、工夫してオスカルの裏にレイアウトしました。第2巻のバックはアントワネットが田園生活の風情を楽しんだプチ・トリアノンです。

愛蔵版「ベルサイユのばら外伝」(フランス中世の面影を残すベズレーの家並みを背景に)と「ベルサイユのばら外伝」文庫版

愛蔵版「オルフェウスの窓」

池田先生の名作です。これもPC時代ではないので、いまならバック(クレムリン)の街灯を消したいところです。

TVドラマにもなった、春日局を描いた作品です。(上)は単行本・四六版上製、(下)は文庫本。タイトル・サブタイトルが入れ替え変更になっています。

短編集 文庫版 池田理代子先生の上品で華麗なイメージを表現したいと作成しました。

単行本の「エロイカ(英雄)」全14巻。「栄光のナポレオンーエロイカー」文庫版は全12巻 長編です。

「中編集」2巻 カラー絵を使用しないで、シルエットでイメージ表現。

小学館版「マンガ日本の古典」シリーズ

里中満智子先生

里中先生の初期作品2店の「愛蔵版です」

名作「海のオーロラ」「愛蔵版と「文庫版」

「ブッダをめぐる人々」人物バックのパターンも先生の作品から使わせていただきました。

竹宮惠子先生

名作「地球へ…」の「愛蔵版」と「文庫版」 他社版で何度も使われている表紙絵ですが、ストーリーのイメージを壊さないよう、表紙絵の魅力を最大に出して、「愛蔵版」では蟹座星雲の写真を、文庫版では宇宙船などのリアルイラストをバックに作成し、大人の方に手に取っていただけるデザインとしました。文庫版のイラストは天文写真家でもある沼澤茂美氏。

「エルメスの道」(単行本と文庫版)

プレゼンテーションでは、スカーフ、ケリーバッグ、この箱のデザインの3点を作成。エルメスの社長が「なぜ箱を?」との事だったとのこと、日本では箱も大切にしている、と言うことが理解されて、この箱のデザインに決定。

「エルメスの道」出版記念パーティー会場入口にて竹宮先生と共に…。入口左右に大きな本が作られました。

愛蔵版「風と木の詩」と「文庫版」 BLコミックの先駆け的作品ですね。

愛蔵版 イズァローン伝説 「愛蔵版」全3巻 「文庫版」全5巻 「時祷書」の柄を使用しました。

愛蔵版「ミラージュ」 「ミラージュ」の不思議なイメージ出すために額縁に入れた絵が「落下」するデザインに……PC時代ではないので額縁の変形も製版カメラでの変形合成、螺旋階段の1階にあるブロンズ像(黒い三角の影)も現在なら簡単に消せたのですが

「SF短編集」 白地を基調にシンプルにデザインしました。なかなか、漫画の表紙はシンプルなデザインはOKになりません。竹宮先生はこう言う感覚をストレートに認めてくださる、センスをお持ちの方です。

いがらしゆみこ先生

ご存じ、「キャンディ♡キャンディ」水木杏子(名木田恵子)先生原作の名作。昔「小公子」「小公女」に匹敵する、素晴らしい名作が漫画で作られるとは……。スコットランドの民族衣装をまとった「丘の上の王子さま」、タータンチェックをあしらってキャンディの世界をイメージ、裏表紙もシンプルに可愛らしく。「愛蔵版」と「文庫版」

栗本 薫さんの原作による、「パロスの剣」。愛蔵版は白地で、文庫版は対照的に黒地でまとめました。

「世界名作絵本」として5巻作成しました。生垣に咲くバラをイメージしてラフを作成してイラストレーターさんに発注したのですが、なぜか蔓科で無いいろんな花も……まあ可愛らしくできたのでOK

これも、水木杏子先生の原作「ティム・ティム・サーカス」クラウン(ピエロ)の服装をイメージした紋様を白黒でバックに、カバー画が映えるようにデザインしました。

海外名作を原作にした2作、女性に手に取っていただける上品なイメージに……

土田よしこ先生

「つるひめじゃ〜!」上は愛蔵版、下は文庫版。上のタイトル文字やバックの千代紙文様はテレビ化アニメでも使用されました。

当時の今上陛下(昭和天皇)と御母堂の貞明皇后(大正天皇の皇后さま)の逸話を綴られた本です。終戦の玉音放送やマッカーサー元帥ご訪問の秘話など興味深い内容も。皇室への献上本となりました。